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2024年12月12日

  • 受賞・表彰

【WIREDS 2024】本校学生がBest Presentation Awardを受賞しました!

 2024年12月7日(土)に大阪大学中之島センターで行われた国際ワークショップThe First International Workshop on Intertwining Research & Education on Software (WIREDS 2024) (https://wireds2024.github.io/ )において、専攻科電気電子工学コース1年 谷 直生士さんがポスター発表を行い「Best Presentation Award」を受賞しました。

受賞者:専攻科電気電子工学コース1年 谷 直生士さん、電子情報コース5年 森 福太朗さん、中村 太一さん、紀伊 勇作さん、長岡技術科学大学情報・経営システム工学課程4年 髙須賀 匠さん、長岡技術科学大学大学院修士課程工学専攻2年 森谷 隼介さん、電子情報コース・知能情報コース 中才 恵太朗講師、奈良先端科学技術大学院大学 大竹 義人准教授、長岡技術科学大学 雲居 玄道講師、中平 勝子准教授

 WIREDS 2024では、18件のLightning Talksおよびポスター発表が行われ、3件の発表が「Best Presentation Award」、6件の発表が「Distinguished Presentation Award」が選ばれました。「Best Presentation Award」は2種の投稿(Lightly-Reviewd Fast Abstracts, Non-Reviewed Fast Abstracts)それぞれで最多の投票があったものに与えられる賞で本ワークショップで一番栄誉のある賞です。

 WIREDS 2024はソフトウェア開発およびソフトウェア工学における最先端の革新的技術について、有意義な対話を行う場を提供することを目的とした国際ワークショップであり、ソフトウェア工学研究で実績のある新進気鋭の研究者を招き、専門的な活気のある有意義な議論が行われました。谷さんは発表者の多くは大学院生、留学生であるなか、英語での発表にも物怖じせず堂々とした発表をしてくれました。

 本研究発表は、中才講師が「高専-長岡技科大 共同研究」助成を受け、長岡技術科学大学の雲居 玄道 講師、中平 勝子 准教授との共同研究として取り組んでいる研究課題「生成AIを活用したプログラミングにおける認知負荷の計測と認知モデルの構築」での取り組み内容です。赤外線サーモグラフィから鼻と顎の自動抽出を行う方法については奈良先端科学技術大学院大学の大竹 義人准教授のアドバイスを受け実装を行いました。

 ソフトウェア開発中の認知負荷を測定する方法として、実際の開発環境に適した非接触かつ簡単に導入可能な赤外線サーモグラフィを活用する試みを行っています。本研究では、認知負荷の計測の自動化に向けて、赤外線サーモグラフィの画像にYOLOを適用し、鼻と顎を自動検出し、検出した領域から鼻の温度を自動的に抽出することで、開発中の認知負荷を効率的に評価するシステムを提案しました。

◆Best Presentation Award
Naoto Tani, Fukutaro Mori, Taichi Nakamura, Yusaku Kii, Takumi Takasuka, Shunsuke Moriya, Keitaro Nakasai, Yoshito Otake, Gendo Kumoi, Katsuko T. Nakahira
「Towards Measuring Cognitive Load during Software Engineering Tasks Using Nasal Skin Temperature: Development of a Detection System」

        左より 森さん、中村さん、谷さん、紀伊さん           左より 谷さん、WIREDS運営のRaula先生 

《一言メッセージ》

専攻科電気電子工学コース1年 谷 直生士さん

 この度、私たちの発表が一番栄誉のある賞をいただき、大変嬉しく思っています。WIREDS2024では,ソフトウェア工学のトップの海外研究者や留学生たちと一緒に奈良観光や会議を共に過ごし、英語が飛び交う環境の中で自分の考えを伝えるという貴重な経験を得ました。初めての研究発表に戸惑いもありましたが、指導教員の中才先生には、予稿集の添削、奈良先端大の大竹先生に実装方法のアドバイスを、長岡技科大の中平先生、雲居先生には、夜遅くまで言葉の定義や、研究目的の深掘りやポスター作成の支援をしていただきました。また、長岡技科大の留学生Amilaさんとの発表練習の成果が今回の受賞につながったと考えています。今後も研究を発展させ、社会に役立つような研究に向けて精進してまいります。

指導教員 総合工学システム学科 電子情報/知能情報コース 中才 恵太朗 講師

  Best Presentation Awardの受賞、誠におめでとうございます。本研究は、奈良先端大の大竹先生のアドバイスを受け、具体的な画像認識の実装を行うことができました。
 また、熱画像の特定部位の自動抽出のため、本校の学生さん33名に協力を受けて、学習データセットを作成することができました。この場を借りて感謝申し上げます。
 予稿集・ポスター・プレゼンスライド作成にあたっては、長岡技科大の雲居先生、中平先生からの丁寧なご指導のおかげで、研究内容が整理され質が高くわかりやすい発表資料を作成することができました。森さん、中村さん、紀伊さんも夜遅くまで議論に参加し、発表資料の改善に貢献してくれました。谷さんの英語の発表練習には、長岡技科大のAmilaさんにご協力いただき、英語の表現についてアドバイスいただきました。長岡技科大先生方のご指導、学生さんの頑張りがあって今回の受賞につながったのだと思います。
  12月7日(土)に本研究グループによる発表「生成AIを活用したプログラミングにおける認知負荷の統合的分析」を中村 太一さんが情報処理学会 第87回全国大会 万有知能化の世紀へ ー 実世界に行きわたる人工知能にて発表します(https://www.ipsj.or.jp/event/taikai/87/index.html)。
 5年生の卒業研究の締めくくりとして、私も学生さんのともに、全力を尽くしたいと思います。