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2025年1月9日
- 受賞・表彰
【パワーエレクトロニクス学会】本校学生がIEEE IES Japan Joint Chapter 若手優秀発表賞を受賞しました!
2024年12月14日(土)に大阪工業大学 梅田キャンパスにて開催されたパワーエレクトロニクス学会 第256回 定例研究会 ~若手のための研究発表会~にて,専攻科 電気電子工学コース1年 竹中 敬士さんが発表を行い,IEEE Industrial Electronics Society Japan Joint Chapter 若手優秀発表賞を受賞いたしました。
本制度は,IEEE IES Japan Joint Chapterが共催して12月に開催されるパワーエレクトロニクス学会定例研究会における学生・若手技術者によるポスター発表の内,特に優秀な発表を選出し,表彰する制度となっております。竹中君は今回で2年連続,研究室としては4年連続の受賞となります。
本研究は,電力変換器における制御系の設計に関する研究となっております。一般的には電力変換器を設計した後に,制御系を設計するという流れになります。しかし,それでは回路に内在する制御系の不安定要素は残ったままとなってしまい,制御系設計も非常に困難となってしまいます。本研究では電力変換器の設計において,制御系の不安定要素を除去するための回路パラメータを設計の段階で組み込むことを提案しました。これにより,制御系設計時における負担を大幅に改善するだけでなく,不安定要素を事前に除去することによってより高速かつ安定な電力変換器の実現が可能となります。
IEEE Industrial Electronics Society Japan Joint Chapter: 竹中 敬士 , 乾 伊織 , 榎倉 浩志 , 川上 太知,「ZETA コンバータの制御系設計範囲拡大に向けた制御系における 不安定要素の除去手法」,JIPE-50-52, 2024年12月.
《一言メッセージ》
専攻科 電気電子工学コース1年 竹中 敬士さん
この度は我々の研究発表「ZETAコンバータの制御系設計範囲拡大に向けた制御系における不安定要素の除去手法」を高く評価していただき,名誉あるIEEE IES Japan Joint Chapter 若手優秀発表賞をいただけたことを大変光栄に思います。また,ご指導いただいた川上先生,榎倉先生,相談に乗っていただいた研究室のメンバーにこの場をお借りして感謝申し上げます。
本発表にあたって,多くの大学や企業の研究者の方々から講評,ご助言をいただき,新たな気づきを得られたことをうれしく思います。今回の受賞を励みに,今後の研究内容ならびに発表内容のさらなる向上を目指して精進を重ねてまいります。
指導教員 総合工学システム学科 電子情報/エレクトロニクスコース 川上 太知 講師
IEEE IES Japan Joint Chapter 若手優秀発表賞の受賞,誠におめでとうございます。専攻科に進学してからというもの,より一層研究活動に熱心に取り組んだこともあり,無事に成果が実を結んで大変うれしく思います。非常に活発な学生ということもあり,1年生ながら既に学会発表を数多くこなしており,発表に関しては心配することなく発表に臨めました。しかし,研究内容が数式も多く,いかにポスターにおいて伝えたいことを整理するかという点に関してはポスター印刷直前までディスカッションして修正を重ねており,審査をしていただいた方に伝わった結果だと考えております。とはいえ,理論による検証のみで実機による検証もまだ済んでいないのが実情ですので,残りの期間でしっかりと実機による理論の整合性及び有用性が確認できるよう,引き続き指導をしていく所存です。