研究室のイベント

2023年4月18日

  • 2023年度

2023年度第01回電制研ゼミ開催!

4/18の卒研の時間に,今年度の第01回電制研ゼミを行いました!

今年度のゼミのテーマは「電力工学」になります。電力工学は電験三種でも出題される重要な分野であり,新カリキュラムであるエレクトロニクスコースにおいても「電力技術」として科目を用意しております。

第01回目は竹中君!今年度は森北出版の「電気エネルギー工学 新装版 発電から送配電まで」を元に資料を作成してくれました。非常に広範囲に渡る範囲を1冊に体系的にまとめた良書です。

第01回目の発表は「水力発電」についてでした。

2023_04_18 (1) 2023_04_18 (7)
2023_04_18 (3) 2023_04_18 (6)

水力発電はダムなどでせき止めた大量の水を水路に放流し,水車に水を当てて回すことで発電する方式です。すなわち,位置エネルギーから運動エネルギーに変え,そこから電気エネルギーに変換します。発電方式も水路式やダム式,ダム水路式,揚水発電など様々です。また,水車も衝動水車や反動水車などがあり,国や地域ごとに適したものを使う必要があります。

日本は山や川が多いため,水力発電に適しているといえますし,再生可能エネルギーの中でも最も効率良く発電できるとされています。ただ,他の再生可能エネルギーによる発電と比較しても,設備の設置にかかる費用が莫大という問題点があります。なお,ノルウェーは全発電方式のうち水力発電が96.6%を占めています。これだけ見ると水力発電で全電力を賄えそうな気がしますが,ノルウェーの人口は約550万人と非常に少ないです。日本と同じ国土を持ちながら,人口は日本の約4%という少ない割合だからこそ実現可能と言えるでしょう。そのため,エネルギー産業においては多角的な視点と冷静な判断が求められるわけですね。

 


本研究室のご支援をご検討されている方は下記リンクをご参照ください。

大阪公立大学・高専基金