研究室のイベント
2023年6月20日
- 2023年度
2023年度第06回電制研ゼミ開催!
6/20の卒研の時間に,今年度の第06回電制研ゼミを行いました!
今年度のゼミのテーマは「電力工学」になります。電力工学は電験三種でも出題される重要な分野であり,新カリキュラムであるエレクトロニクスコースにおいても「電力技術」として科目を用意しております。
第06回目は谷口君!今年度は森北出版の「電気エネルギー工学 新装版 発電から送配電まで」を元に資料を作成してくれました。非常に広範囲に渡る範囲を1冊に体系的にまとめた良書です。
第06回目の発表は「エネルギー貯蔵」についてでした。
エネルギー(電力)の供給は常に一定の定格電力を供給する場合が最も効率が良いとされています。しかし,実際には季節や時間帯で電力需要が異なっており,常に一定の定格電力を出力することは少ないとされています。
そこで,電力需要の少ない期間に余剰の電力を貯蔵し,電力需要の多い期間にこれを放出することで,発電における出力調整幅を中間不可相当の範囲に抑える必要があります。これを負荷平準化といい,これを実現するためにいくつかエネルギーを貯蔵する装置があります。
代表的なエネルギー貯蔵装置として電池がありますが,その他にもフライホイールや超伝導コイルなどがあります。
- フライホイール:慣性モーメントの大きな物体を高速回転させて保持し,力学的エネルギーを貯蔵するもの。回転運動を用いて蓄電するため,交流電力を生み出すことができる。
- 超伝導コイル:金属や酸化物を含む金属などの電気抵抗が,ある温度以下でゼロとなる現象(超伝導)を用いて,超伝導体で閉回路を作り,超伝導コイルに蓄電する。このコイルを使えば,電気エネルギーを直接,無損失で貯蔵可能となる。
様々な電力貯蔵装置がありますが,これらを効率よく適切に使いこなすことも電力工学においては非常に重要ですね!
本研究室のご支援をご検討されている方は下記リンクをご参照ください。