研究室のイベント
2024年5月7日
- 2024年度
2024年度第02回電制研ゼミ開催!
5/7の卒研の時間に,今年度の第02回電制研ゼミを行いました!
今年度のゼミのテーマは「半導体工学」になります。本校も新カリキュラムにおいて半導体ならびに電気電子材料関連の科目の増強をしており,本研究室としても取り組むべきと考えて今年度のテーマとしました。
第02回目は稲吉君!今年度は森北出版の「基礎電気工学(第2版)」を元に資料を作成してくれました。大学・高専の初学者向けの「電子工学」「半導体工学」のテキストになります。
第02回目の発表は「原子中の電子」についてでした。
半導体は導体と絶縁体(不導体)の両方の性質を持つため,半導体スイッチとしての役割なども有します。電流は電子の移動を表すため,半導体などの原子の中にある電子に着目する必要があります。
自然界には92種類の原子があり,その中でもっとも単純な水素原子に対して,ボーアがモデルを提唱しました。ボーアはラザフォードの原子模型をベースに,ド・ブロイが提案した電子の二重性の考え方を取り入れることでボーアモデルを提案しました。このボーアのモデルにより,水素原子内の電子のエネルギーを計算することができました。しかし,あくまでも単純なモデルである水素原子のみで,水素分子以外の複雑な原子や分子では厳密な計算はほぼ不可能で,近似計算で求める必要があります。
この原子中の電子の振る舞いは半導体を学ぶ上で非常に重要になるので,しっかりと理解しておきたいですね。
【川上】
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