研究室のイベント
2024年7月9日
- 2024年度
2024年度第07回電制研ゼミ開催!
7/9の卒研の時間に,今年度の第07回電制研ゼミを行いました!
今年度のゼミのテーマは「半導体工学」になります。本校も新カリキュラムにおいて半導体ならびに電気電子材料関連の科目の増強をしており,本研究室としても取り組むべきと考えて今年度のテーマとしました。
第07回目は山本君!今年度は森北出版の「基礎電気工学(第2版)」を元に資料を作成してくれました。大学・高専の初学者向けの「電子工学」「半導体工学」のテキストになります。
第07回目の発表は「電流と連続の式」についてでした。
半導体の物理を考えるうえで重要な方程式の一つとして,「少数キャリアの連続の式」というものがあります。この式は空間及び時間による変化を含めた半導体の少数キャリアの状態を求める式であり,キャリア・ライフタイム(キャリア寿命)の推定に応用することができます。
光照射やpn接合の準バイアスなどによってもたらされた過剰キャリアは,再結合によって消滅します。この過剰キャリアの消失時間に伴う時定数をキャリア・ライフタイムと呼びます。キャリア・ライフタイムが大きいほどバイポーラデバイスにおけるオン抵抗を低減することができる一方で,長すぎるキャリア・ライフタイムはバイポーラデバイスのスイッチング損失の増大をもたらします。そのため,バイポーラデバイスは高周波駆動に向かないため,パワーエレクトロニクスの領域ではバイポーラパワートランジスタはスイッチングデバイスとして使われることは少なくなりました。
こういうところはパワーエレクトロニクスに繋がってきますので,しっかりと押さえておきたいですね。
【川上】
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