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2023年10月10日

2023年度 企業見学会を実施

共育連携の一環として、夏休みに企業見学会を実施しました。
ご協力いただいた企業等の皆様、ありがとうございました。

■実施目的   ①企業の行っている事業や仕事内容の理解を深める
        ②所属コースで学ぶ内容が、企業で行っている事業へどう活かすことができるかを考える
■実施期間   2023年8月22日~9月12日
■対象学年   2年生
■参加学生   150名
■見学先企業等 23社(うち21社は産学連携推進会 会員企業)

【見学風景】

2023企業見学会 ㈱中田製作所

2023企業見学会 泉南乳業㈱

2023企業見学会 山本光学㈱

2023企業見学会 ㈱エンジニア

2023企業見学会 モラブ阪神工業㈱

2023企業見学会 ㈱森本組

【実施後のアンケートより一部抜粋】

<アークレイ㈱>
・会社で働いている人たちの雰囲気がとてもよかったので、働きやすい会社で働きたいと思いました。
・企業が作っているものだと考えると私たちには全くわからないレベルだと思っていたが、仕組みを見たり、話を聞くと、聞いたことのあるソフトウェアや見たことのある機械部品が使われており、高専で学んだ知識を企業では十分に使えると思った。

<アベル㈱>
・海外企業とやり取りするうえで、英語学習が実際に役に立っている。
・とても良い雰囲気で働いていて、良い職場だと感じた。化学の知識を活かすことができそうだった。材料の表面処理を主に行なっている企業であったため、現在所属しているコースで学ぶ内容は活かすことができると思う。

<出光興産㈱>
・1つの事を極めるのか全てを80点でできるようになることのどちらかになるのが大事。
・国内の石油供給量トップレベルの会社に勤めている責任を感じた。今のコースがエンジンに関するものなので、仕組みを今のうちに学んでおきたい。

<㈱エネゲート>
・工場を見学するうえで、作業効率が重要視されていた。また今日のノルマ、1年でのノルマなど長期間と短期間で見ていることが成功していることだと思った。
・エネゲートで作る製品は、ほとんどの家庭に一つはあるため、「社会の役に立っている」ということを実感でき、モチベーションにつながっている。また、エネゲートで作られる「スマートメーター」はIoT技術が必須なため、設計の業務を担うことが可能であると考えられる。

<㈱エンジニア>
・製品を作るという目的に、全くの別ジャンルの知識やアイデアを利用して、より良い製品を作るといった考え方が面白いと思い、自分が今学びたいと思ったもの以外のことでも、何らかの方法で活用することができると思いました。
・ねじを外すという会社の体制のため、お客様から直接送られてきた外せないねじから情報収集できる点.情報収集の方法が見聞き以外にこんな方法があったんだと感銘を受けた。

<大阪シーリング印刷㈱>
・今高専で学んでいる数学や実習で身に着けた知識と技術は、この会社ではとても必要なものであると感じた。機械を動かす知識のスキルを活かして、新たなシールの型を作成することができると感じた。
・どの能力を持った人もそれに見合った責任感のある仕事を任せられてやりがいがあるなと感じた。

<木ノ本伸線㈱>
・エネルギー機械コースで学ぶ、力学や機械の使い方などが、製品の製造に役立てる働き方ができると思う。
・実際に働く人たちの話を聞いて、仕事に対して話している姿が誇らしそうで、仕事に対しての想いがとても参考になった。

<錦城護謨㈱>
・働く人それぞれに多種の役割が与えられていて、1つの会社の中でも様々な働き方がある様に感じた。
・実際にはどのように作っているのかがわかり、ゴムの特性を活かした製品開発などの話が参考になった。

<㈱クロセ>
・旋盤を学校で習ったので、それを活かした仕事が出来そうだと思った。
・中小企業という位置づけに対して、大企業より良くないというイメージが偏見としてあったが、実際はそんなことなく、とても楽しそうに仕事をしていてよかった。

<㈱三友>
・実際に授業で習っているプログラミングの延長線上に仕事があったので、そのまま学んでいくことで実際に社会での仕事に繋がる事を実感した。
・自分の性格には決まったコースや決まったスケジュールで、一つのことを突きつめる仕事に就ける会社が向いていると思った。

<新晃工業㈱>
・人手の少ないところに配属されるのではなく、1年半もの長い時間をかけて、研修してから、希望の部署を申告できるというところに驚きました。オーダーメイドの商品提供になるので、一つ一つの設計が今のスキルがいかせるのではないかと思いました。
・空調一つとっても様々な技術が関わっていて機械、電子、情報、デザインそれぞれ別の所で活躍していると実感しました。また、もし自分がこの会社で働くとしたら空調を制御するソフトウェアを作ってメンテナンスをすることが可能だと思いました。

<泉南乳業㈱>
・泉南乳業さんの見学は工場だったので僕は元々工場の作業は本当に過酷で全部人力でやっているものと思っていました。しかし、実際に見学をさせてもらうと、機械で出来るところは機械で自動化していたりしていて自分が思っているものとは全く違いました。僕たちは知能情報コースなのでプログラミング技術を活かして工場が商品を作りやすくするシステム開発が出来ると思いました。
・自動化した機械を使っており、知能情報コースとしてはもう少しDX化をすればより効率が良くなると感じた。

<辰巳工業㈱>
・鋳造っていうのは、とても暑くて危険な中、頑張らないといけない仕事だったけど、日々学習して頑張っているのを感じた。自分も、企業で働くとき、難しいことがあっても頑張って学習できると思った。
・自分の仕事について誇りを持っている。エレクトロニクスコースだからと言ってプログラミングを使わないわけではないように、会社でもその技術だけを使うわけではないから様々なことにチャレンジしてみるのは大事。

<㈱東研サーモテック>
・半年前に入社した卒業生が、もう仕事を覚えて鑑定をしているのが凄いと思ったのと、海外に行く志望か、国内にとどまる志望かを入社してから2年後に選ぶそうですが、その前段階として、全てのことを学ばしてもらえるのがいいと思いました。
・高専生が高専生なりの知識で活躍してるのを知って安心した。

<㈱中田製作所>
・社員間の交流を大事にしていて、レクリエーションや研修旅行などで積極的に交流し、良い人間関係が構築されていると感じた。
また、cnc旋盤は、実際に実習などで使用するので、事前知識を得た状態で業務を行えるので、とても役に立っているとOBさんから伺った。実際に見学していても、中田製作所は技術的なものを多く要するので高専の専門スキルはこの企業であれば、どんなことにも役に立つと思う。
・どんな業務でも、他人とのコミュニケーション・情報交換を行うことが重要だということ。入社直後の機械の加工や設計が未経験の状態でも、様々な業務を任せてもらえると感じた。

<不二製油㈱>
・やりがいがしっかりあって、一人一人の話を聞いてくれそうで、いい職場そうだなと思った。機械の最新化や運用方法を考えることという仕事は生かせそう。
・高専卒業後にどのような形で働くことになるのか、細かい部分を知ることができた。

<抱月工業㈱>
・鉄工所がどのような雰囲気の職場か知ることができた。また、機械に頼りっぱなしではなく、自身の加工技術も用いて作業していた姿を見て、機械に頼りすぎないように自分の技術を磨くことの大切さがわかった。
・社員の方の話を聞いて、とても楽しそうだと思った。直属の上司の人とも仲良く話していて(怒られることもあるらしいが)、ブログも書いているらしい。週末には会社内のサークルで遊びに行くこともあるのだとか。そんな企業もとても凄い機械が沢山あった。その中には、私が今まで実習で触れてきた機械もいくつかあった。流石に今すぐに働くのはまだ不可能だが、高専で5年間学べばその機械もいつか扱えるようになると思った。

<モラブ阪神工業㈱>
・プロダクトデザインコースでは設計をメインにモノづくりをするので、オフィスで仕事をすることがほとんどだと思っていたが、自分が行った企業の人の話を聞くと、分野にかかわらず現場作業を担うこともあるとおっしゃっていたので自分が思っているよりも仕事の幅は広いのだと感じた。
・プログラム一つとっても、ただ文字一つ一つをを打ち込んで作るのではなく、専用のソフトで指示を作成するなど、様々な方針があることが参考になった。また、非常に規模が大きくなるために、設計方針を固めている(というような話を聞いた)点も参考になった。

<㈱森本組>
・工事に関する仕事だからショベルカーなどといった機械系のものばかりがほとんどなのかと思ったら、ipadを使って測量をしたりと、その使う技術の幅は広いことに驚いた。
・学生時代に身に着けた知識と実際の現場の経験が特に役に立つことがわかった。経験は特に重要で、仕事体験などは参加すると良いとわかった。

<㈱山本金属製作所>
・現場の機械化が進んでいることを実際に目の当たりにして、考えが少し変わった。
・失敗を恐れずに何に対しても挑戦する姿勢の大切さが参考になった。

<山本光学㈱>
・プロダクトデザインコースで学んでいる3DCADや3Dスキャンなどで試作開発していて、学んでいる技術が生かされているところを見て、働きやすいと感じた。
・役割をみんなで分担することで、自分のやる事に専門性を持って取り組むことが出来ているように思えました。

<産業技術総合研究所>
・OBの話から,これから学んでいく専門科目やマネジメント能力は基本的に働くときどのような職能でも役立つと理解した.その能力を活かし高専卒業後に大学で研究を続ければ研究職に就くことが可能であるということを実例から知ることができ,安心した。
・自分の専門とするところを見つけるためにはいろいろなことを経験してから自分に合うもの、楽しいと思えることを見つけるのがよいと感じた。企業見学をしていた時にいた人たちは、それぞれの専門としているものを研究していて、多くの人が共同で研究し、構成されていて、OBの話であった、コミュニケーション能力が大切というのがよくわかった。

<製品評価技術基盤機構(NITE大阪)>
・とても良い誇りをもって働いていて、とても感心しました。プロダクトデザインコースで学ぶCADの知識を使えば、あらかじめ実験する製品の強度、つまり耐えることが出来る力を調べることが出来るので、実験の効率化が図れると思いました。
・NITE大阪は蓄電池の性能評価を行える唯一の施設と教わりました。そのため、そこでしか行えないことに対し、誇りを持たれていた企業様の話は技術面でとても参考になりました。蓄電池に限らず私がこれから何かを開発する際、「自分が持ち合わせている技術ではなく、それをどのように民間の人に安全に使用してもらえるのか。」という点が製品のあり方であることを改めて学べました。また、NITE大阪では製品を性能評価するためプレス機を使用していました。そのため、スキルを活かした働き方はどちらかと言えば、性能評価される側の製品を作ることにあるのかなと感じました。